体験談EXPERIENCE

2024/12/24

利用体験談

地域産業を体感する6日間の道東ワーケーション

今回は、ある鉄道会社の社員が体験した、特別な5泊6日のワーケーションプランをご紹介します。訪れたのは中標津町、浜中町、根室市の3地域。豊かな自然に囲まれた環境で酪農や漁業の現場を体験しながらテレワークを行う、充実したプログラムでした。

地域産業を知る特別な体験:酪農とウニ漁

このワーケーションの最大の魅力は、地域産業との出会いにありました。

中標津町では、酪農現場を視察。人手不足のなか、最先端のIoT技術を活用した持続可能な酪農が地域活性化にどのように貢献しているのかを実感しました。また、畑作や酪農の付加価値を高める取り組みにも触れ、地域の未来をつくり出す現場の熱意を目の当たりに。

一方、浜中町ではウニ漁を体験。地元の漁師と共に漁船に乗り、海の恵みが生まれる瞬間を目撃しました。日常では知る機会の少ない漁業の仕組みに触れ、地域経済を支える産業の奥深さやその可能性に改めて気づかされる体験となったそうです。

ワーケーションが生み出す地域とのつながり

鉄道会社としてもワーケーション推進のため、列車と宿泊などを組み合わせた商品を販売しているが、実際の利用には課題も多いと感じていた体験者。しかし今回のワーケーションでは、「自治体との連携を通じて、自社の商品やサービスを広く知ってもらうというアプローチが有効かもしれない」という発見があったそうです。また、自身の業務では観光促進や地域活性化を通じた地域課題解決にも取り組んでいる中、自治体での積極的なワーケーションの受け入れが、地域と企業が連携し地方創生を進めるきっかけとなる可能性を実感しました。

テレワーク環境での課題と改善提案

今回のワーケーションでは午前中に視察やアクティビティ、午後にテレワークというスケジュールが多かったそうですが、アクティビティでの疲れや環境への慣れが課題に。

「午前中に集中して仕事をして、午後にアクティビティを行う、あるいは1日をリフレッシュに使い、その翌日をテレワークの日にするなど、メリハリのある使い方ができればもっと良かった」との感想もありました。

チームへの共有と広がる関心

「今回初めて道東を訪れ、地域の産業や自然に触れることができて新鮮でした」と語る体験者。帰社後は同僚に道東の魅力を共有し、視察や体験で得た学びを今後のビジネスに活かしていきたいという前向きな気持ちが伝わってきます。また、個人的にはふるさと納税や地元産の牛乳など、道東への関心も高まったようです。

地域と企業が共に未来を作るワーケーション

今回のワーケーションは、自然を体感し地域産業を学ぶだけでなく、自治体や地元の生産者との繋がりを築く貴重な体験となりました。観光だけでは得られない深い学びと発見があり、参加者は「自分の業務に繋げていきたい」と語ります。